アーツ・アンド・クラフツ運動とウィリアム・モリス


アーツ・アンド・クラフツ運動とウィリアム・モリス


アーツ・アンド・クラフツとは、19世紀半ばから後半にかけて、思想家ジョン・ラスキンJohn Ruskin(1819-1900)や芸術家ウィリアム・モリスWilliam Morris(1834-1896)によって広げられた運動です。

当時の英国(ビクトリア時代)では産業革命がおこり、機械化による製品の大量生産化が始まりました。
大量の製品が氾濫することによって、失われていくクラフトマン・シップへの危機感から立ち上がった彼らが、ライフスタイルや自然環境など人々を取り巻く生活環境全体を、建築物をはじめ、その内装から家具・ファブリック・ステンドグラスを含めた調度品までのデザインや手工芸を通して改革しようと活動したものが、このアーツ・アンド・クラフツ・ムーブメントと呼ばれる運動なのです。

1940年代に、Morris & Co (モリス商会)は倒産し、そのデザイン・パターンや印刷原板所有の権利を買ったのが、当時モリス社のために壁紙などを生産していた英国のSanderson社です。
現在でも、William Morrisデザイン・パターンや原板を所有し、今なお、当時の手法を忠実に再現した原版を使った手刷りのオリジナル壁紙を提供していますし、現代の手法である大量機械生産によって印刷された壁紙や、オリジナルのパターン・ブックから製品化されたファブリックを取り扱っています。彼のデザインは今でも絶大な人気を誇っていて、椅子の張り生地、カーテン、壁紙など、英国住居の色々な場面で、活躍しています。

ウィリアム・モリス ウィリアム・モリス ウィリアム・モリス ウィリアム・モリス ウィリアム・モリス
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