英国車 ADO16
この車をMINIの仲間に入れて良いのか少し迷います。
ADO16は、その番号が示す通りADO15の次のプロジェクトです。
この車をMINIの仲間に入れて良いのか少し迷います。
ADO16は、その番号が示す通りADO15の次のプロジェクトです。
基本コンセプトはミニと同じ、設計者もミニと同じアレック・イシゴニスです。
ただ、当時のBMC(British Motor Corporation)は、複数の自動車会社がM&Aの結果
できあがった寄り合い所帯で、しかも、各社のブランドをそのまま活かす方針でした。
このため、ADO16というプロジェクトから、複数の車種が生まれています。
Austin (オースチン) 1100 / 1300
Morris(モーリス) 1100 / 1300
MG 1100 / 1300
Riley Kestrel(ライレー ケストレル) 1100 / 1300
Vanden Plas Princess(バンデン プラス プリンセス) 1100 / 1300
Wolseley(ウーズレー) 1100 / 1300
そして、このADO16の車種は1960年代の半ばから1970年代にかけて、英国での
ベスト セラー シリーズになりました。
Mark I (1962~1967)
エンジンはA-Seriesの1100ccで、サスペンションがハイドロ・ラスティックであることに特徴があります。
Austin / Morris1100は当初、4ドア・サルーンのみでしたが、そこに3ドアのステーション・ワゴンとして
Austin 1100 CountrymanとMorris 1100 Travellerがラインアップに加わります。
Mark II (1967~1971)
排気量1275ccのA-Seriesエンジンを搭載したモデルが加わります。
(なお、1275ccのエンジンはMini CooperやAustin-Healey Spriteに搭載された実績がありました。)
一方、1968年にBMCはBLMC(British Leyland Motor Corporation)となり、
ブランドの整理を始めました。
その結果、MG、Riley Kestrel、Morris 1100/1300がラインナップから姿を消しました。
Mark III (1971~1974)
1971年にモデルチェンジが行われました。
ここでも引き続き車種の整理が行われ、1973年にWolsely 1300が姿を消した後、
新車種Austin Allegroの登場、加えてVanden Plas Princess 1300が1500ccにモデルチェンジし、
ADO16は終了しました。
ADO16の車種(写真はWikipediaより引用しました ― ただし、Vanden Plas Princessは除く。)
Morris 1100
Vanden Plas Princess