英国の水


英国の水

英国の水は、いわゆる硬水で、カルシウムがたっぷり含まれています。桶に水をためると、白い石灰の垢(ライム・スケール)がたくさん溜まってしまいます。

英国の水は、いわゆる硬水で、カルシウムがたっぷり含まれています。桶に水をためると、白い石灰の垢(ライム・スケール)がたくさん溜まってしまいます。

その水を、直接ケトル(電気式やかん)で沸かしたり、ボイラーで沸かしたお湯をラジエーターで循環させたりすると、写真のように、鉄管の周りや内部に白い石灰の垢が溜まってくるのです。ひどくなると、水道管からの水の量も、少量しか出てこなくなってきますし、シャワーなど目詰まりして使えなくなってしまいます。


水道管の中に溜まった石灰垢 


やかんの中に溜まった石灰垢 英国の水は、いわゆる硬水で、カルシウムがたっぷり含まれています。桶に水をためると、白い石灰の垢(ライム・スケール)がたくさん溜まってしまいます。


シャワー・ヘッドに溜まった石灰垢

その水自体は体に悪影響はなく、むしろカルシウムが多く含まれているので、飲み水や料理には良いとされています。しかし、石鹸などは泡が立ちにくいですし、髪や皮膚がかさかさになってしまいます。このような石灰を取り除くために、色々なケミカル商品が販売されています。

また、料理をするときに、このようなフィルターでろ過した水を使用する家庭が多いようです。水の硬さも、地域によってまちまちですが、そこのカウンシル(行政)に問い合わせると、硬さの度合いを教えてもらえます。 しかし、人工栄養のミルクを作る際に、フィルターでこした水は良くないとされていますので、赤ちゃんのいる家庭では気をつけなければなりません。

一方、飲用以外のでは、そのままの水で洗濯したり、ディッシュ・ウォッシャー(食器洗い機)、スチーム付きアイロンなどを使うと、機械自体の故障原因になることもあります。
また、硬水のままで洗濯すると、特に白い洗濯物などは、だんだん灰色になっていき、しまいにネズミ色になります。
これは、水の中に含まれる石灰分が付着していくのが原因と言われています。
そこで、最近の家庭用電気機器(英語ではアプライアンスAppliance、又は、ホワイト・グッズWhite goodsといいます)には、ソルト(塩)を入れるコンパートメントがあります。というのも、ウォーター・ソフトナーが内蔵されているためです。

ただ、先にも書いたとおり、そのままの水を使っていては、お風呂の蛇口や、シャワー・ヘッドも目詰まりし、髪の毛をシャンプー・リンスをしてもごわごわのままですし、皮膚もかさかさになります。またセントラル・ヒーティングのラジエーターの中にもその石灰分が溜まると、熱効率も悪くなり、エネルギーの無駄にもなります。
そこで、水道に取り付けるウォーター・ソフトナーも市販されています。

ウォーター・ソフトナー

我が家も、子供たちの皮膚が弱いので、もう10年以上も前からこの機械を設置していますが、その違いはかなり明白で、これなしでは英国では生活できないと言ってもいいくらいです。
但し、ウォーター・ソフトナーで軟化された水は、塩化ナトリウムが含まれているので、飲料水には適さないとされています。従って、料理などに使用する水は、直接使うか、そのままの水をフィルターを通すかして使います。英国のほとんどの住宅は、水道のメイン(元栓)は台所に取り付けてあるのが一般的なので、設置に関しては、それほど困難なことはありません。

(2007/06/18、2007/07/10、2007/07/11 掲載したものを編集)

英国の水

英国の水は、いわゆる硬水で、カルシウムがたっぷり含まれています。桶に水をためると、白い石灰の垢(ライム・スケール)がたくさん溜まってしまいます。

その水を、直接ケトル(電気式やかん)で沸かしたり、ボイラーで沸かしたお湯をラジエーターで循環させたりすると、写真のように、鉄管の周りや内部に白い石灰の垢が溜まってくるのです。ひどくなると、水道管からの水の量も、少量しか出てこなくなってきますし、シャワーなど目詰まりして使えなくなってしまいます。


水道管の中に溜まった石灰垢 


やかんの中に溜まった石灰垢 英国の水は、いわゆる硬水で、カルシウムがたっぷり含まれています。桶に水をためると、白い石灰の垢(ライム・スケール)がたくさん溜まってしまいます。


シャワー・ヘッドに溜まった石灰垢

その水自体は体に悪影響はなく、むしろカルシウムが多く含まれているので、飲み水や料理には良いとされています。しかし、石鹸などは泡が立ちにくいですし、髪や皮膚がかさかさになってしまいます。このような石灰を取り除くために、色々なケミカル商品が販売されています。

また、料理をするときに、このようなフィルターでろ過した水を使用する家庭が多いようです。水の硬さも、地域によってまちまちですが、そこのカウンシル(行政)に問い合わせると、硬さの度合いを教えてもらえます。 しかし、人工栄養のミルクを作る際に、フィルターでこした水は良くないとされていますので、赤ちゃんのいる家庭では気をつけなければなりません。

一方、飲用以外のでは、そのままの水で洗濯したり、ディッシュ・ウォッシャー(食器洗い機)、スチーム付きアイロンなどを使うと、機械自体の故障原因になることもあります。
また、硬水のままで洗濯すると、特に白い洗濯物などは、だんだん灰色になっていき、しまいにネズミ色になります。
これは、水の中に含まれる石灰分が付着していくのが原因と言われています。
そこで、最近の家庭用電気機器(英語ではアプライアンスAppliance、又は、ホワイト・グッズWhite goodsといいます)には、ソルト(塩)を入れるコンパートメントがあります。というのも、ウォーター・ソフトナーが内蔵されているためです。

ただ、先にも書いたとおり、そのままの水を使っていては、お風呂の蛇口や、シャワー・ヘッドも目詰まりし、髪の毛をシャンプー・リンスをしてもごわごわのままですし、皮膚もかさかさになります。またセントラル・ヒーティングのラジエーターの中にもその石灰分が溜まると、熱効率も悪くなり、エネルギーの無駄にもなります。
そこで、水道に取り付けるウォーター・ソフトナーも市販されています。

ウォーター・ソフトナー

我が家も、子供たちの皮膚が弱いので、もう10年以上も前からこの機械を設置していますが、その違いはかなり明白で、これなしでは英国では生活できないと言ってもいいくらいです。
但し、ウォーター・ソフトナーで軟化された水は、塩化ナトリウムが含まれているので、飲料水には適さないとされています。従って、料理などに使用する水は、直接使うか、そのままの水をフィルターを通すかして使います。英国のほとんどの住宅は、水道のメイン(元栓)は台所に取り付けてあるのが一般的なので、設置に関しては、それほど困難なことはありません。

(2007/06/18、2007/07/10、2007/07/11 掲載したものを編集)