ロンソンのマスターケース、かなりゴツイです。
というのも、こんな感じで、ボディが開いてタバコを納めることができるようになっているからです。
この商品に魅力を感じていただけるのは、当然、スモーカーの方と思います。
しかし、普通のスモーカーの方ならシガレットケースなど必要ありません。
売られているパッケージをそのまま持ち歩けば良いだけですから。
確かに、紙のパッケージのままだと持ち運びの際にヨレヨレになりかねません。
ですから、パッケージごと納めるケースが必要な場合もあることは分かります。
ところが、このマスターケースの場合、わざわざパッケージからタバコを抜き出して
詰めかえなければなりません。そんな面倒な事、誰がするのでしょうか?
とは言え、実は私自身は、この商品に魅力を感じています。
というのも、私はパイプスモーカーで、たまにパイプ用の葉を切り刻んで
手巻きタバコとして楽しんでいるからです。
なぜ、わざわざそんなことをすると思いますか?
驚かれるかもしれませんが、1本の手巻きタバコで30分間、楽しめるからです。
ただ、誤解しないでください。吸った煙を肺に入れるのは到底無理です。強過ぎます。
パイプと同じように、煙をゆっくりと燻らせて口と鼻で楽しみます。
逆に速く吸い過ぎると、これまたパイプと同じで過燃焼が起きてしまい、
とても不味いものになってしまいます。
これに慣れると、普通の市販の紙巻きたばこは不味くて吸えません。
しかも、手巻きタバコは燃えるのが異常に遅いことに気づきます。
これは普通の紙巻きたばこには助燃剤が入っていて、放っておいても火が消えないように
なっているためです。加えて、葉の詰め方も絶妙で、あんなスカスカで良く火が
保つものだと思ってしまいます。(技術的には凄い、と感心しますが。)
手巻きタバコに興味を持っていただいた方は、専門家のページをご覧いただいた方が良いでしょう。こちらは柘製作所さんのサイトの、手巻きタバコのページです。
もっとも、パイプ用のタバコはカットが大きいので、少し細かく砕かなくてはなりません。そこで、私はこういうものを使っています。(こちらは、タバコ ショップ イクタカさんのサイト。)ただ、余り細かく切り刻み過ぎると、巻いた後に葉がこぼれおちてしまうので要注意です。刻み方の目安をお伝えできれば良いのですが、こればかりは自分の好みで試行錯誤するしかないようです。私の場合は、半回転のひねりを一往復、という感じです。
さて、このお手製の手巻きタバコ、吸う度に巻くのが理想なのですが、とてもそんな
面倒なことはしていられません。となると、ある程度の本数をまとめて作ることに
なるのですが、さて、巻いたタバコはどうしましょうか。
そう、ケースが必要ですね。
ケースには、100円ショップで売っているような金属製の名刺入れや、
シガリロ(紙巻きタバコサイズの葉巻き)のティンを使うと便利です。
ただ、ライターと金属製のケースを両方持つと、結構、かさばります。
そういう時に、このロンソンのマスターケースは便利だと思います。
(とは言え、このライター自体、かさばりますけど。)
ちなみに、手巻きタバコを楽しむときは、シガレットホルダがあると楽です。
シガレットケースも、シガレットホルダも、元々はこういう手巻きタバコの
ためにあったのかもしれないな、という気がしています。