18.Mini Hot Rod “TOP GEAR”


Mini Hot Rod“TOP GEAR”

マーズスピード ストーリー

Mini Hot Rod“TOP GEAR”

 

マーズスピード ストーリー その14・Mini Hot Rod テレビ番組

ドイツ・フランクフルト・モーターショーやスイス・ジュネーブ モーターショー、英国 アールスコート モーターショーを終えて 英国に戻ってきたこのホッド・ロッド・ミニを BBC(英国国営放送)の自動車情報番組『TOP GEAR トップギア』で レポーターのTom Stewart氏が実際にこのホット・ロッドを操縦した体験取材に基づいて 自動車情報雑誌『トップギア』に掲載したコラム記事です。
BBC英国国営放送の自動車情報番組『TOP GEAR トップギア』は自動車及びモータースポーツについて放送している1977年にスタートした英国のBBCテレビの長寿番組で日曜日8 PM のゴールデンアワーに放送されている人気番組です。 

その動画をご覧ください。(Top Gearのウェブサイトより)

This is the Mini Hot Rod, and it’s probably the quickest road Mini ever built. But my first responsibility, once inside this extraordinary machine, is to try not to mark the pristine sheet-alloy footwells, for it’s been custom-built by Mini specialist Jack Knight for an unnamed German customer (probably a BMW high-flyer – remember, BMW owns Rover) and it’s also one of Rover’s Frankfurt and Earls Court show cars, so it needs to stay pretty.

There’s no ignition key; just flick a couple of dash-mounted switches before strapping into the four-point harness seatbelt, otherwise you won’t reach those switches. With the engine running you’ll instantly want some ear protection, such is the din from the highly modified A-Series engine and straight-cut gears, hardly shielded by the uninsul-ated bulkhead and interior.

Having clacked the Quick-Shift stick across the slotted gate into first, Ferrari style, build up some revs and gingerly engage the clutch. The Hot Rod energetically squirts forward but strong arms are needed because the tiny suede-rimmed wheel determinedly fights its way back to the straight ahead. But careful now, the steering’s heavy but it’s also super-responsive and, coupled with the ride quality of a toboggan, any sudden or ill-considered input could easily result in a Mini-shaped hole in a nearby hedge.

With a slight graunch grab second before the needle hits the 7,500rpm red line. Blindfolded, the whining transmission accompaniment would indicate that you’re travelling at speed in reverse. But no, you’re going forwards, fast, and in very short order you’ll need third, fourth, and then, you guessed it, fifth. With such low final gearing it’s not long before you’re up to about 110mph and climbing.

By now the noise, now primarily from the induction and exhaust of the engine, is, hear this, REALLY VERY LOUD INDEED. Keep the throttle buried and there’s more speed (and noise) to come if you wish, but as your every sense is already receiving a hefty battering, those powerful four-pot calipers and vented front discs soon beckon. And don’t forget there’s no synchromesh so a nice blip of the throttle as you double de-clutch to a lower gear is de rigueur. So, as if you didn’t already know, this is no ordinary Mini. Its 1,380cc 16-valve double overhead cam Weber fuel-injected 160bhp engine (and all the other tweaks) make it as involving and demanding as a road car can get.

It’s not for popping to the shops; in fact, I wouldn’t even classify it as pract-ical transport. It’s a furious funster, so unless you’re a committed and affluent mini maniac, forget it. For the cost of this Mini Hot Rod you could own a brand new BMW M3 Cabrio or a Range Rover 4.6. On the other hand, if you really like Minis… Tom Stewart;

 

翻訳文;
この車がミニ・ホット・ロッド(MINI HOT ROD)で、おそらく今までロード用に作られてきたミニの中で 最も速いミニであろう。

しかし 私のまず第一の責任は、一旦この驚異的なマシーンの中に足を踏み入れたらこのまっさらなアルミ製シートの足元のまわりを汚さないことだ。その車は 匿名のドイツ人の顧客(恐らBMW社の偉い人―BMW社がROVER(ローバー)社を買収したという事を思い出してほしいのだが)のために ミニのスペシャリストであるジャックナイト社によって製作されたのだ。そして その車は ローバーのフランクフルトやアールス コート ショーでの出展車でもあったので 見てくれを良く見せることも必要だった。この車には イグニッション・キーはない。4ポイント・シートベルトを締める前に (と言うのも 一旦締めてしまったらちょっとスイッチパネルに手が届かなくなってしまうので) ダッシュボードに付いているスイッチを2度ほどはじく。何も詰め物もない隔壁と内装でほんのわずかに仕切られているだけなので エンジンをかけると すぐに耳を覆いたくなる、そのくらいすごい騒音が 大胆にモディファイされたAシリーズエンジンとストレートカット ギアから出てくるのだ。まず始めに フェラーリー スタイルのようなスロット・ゲートにクィック・シフト・レバーを入れると 回転が上がり 慎重にクラッチがつながる。このミニ・ホット・ロッドは 精力的に前に突進しようとするのに対して その小径のスエードで覆われたステアリング・ホイールが頑固にも元に戻ろうとするので 強い腕力が必要となってくる。だけど 気をつけてほしいことは、ステアリングは重いけれども 同時に すごい早い反応をし まるでスライダー・コースターに乗ったかのように食いつくので、 どんなちょっとした突然で突拍子もない動作が 垣根にミニの形をした穴を開ける結果を簡単に引き起こすことになってしまうのだ。ほんのわずか2秒ほどステアリングを握ると 針は一気に7500rpmにあがりレッドラインにはいる。

目隠しをしていると この唸りを上げているトランスミッションの付属物は まるで高速で逆行しているような感覚に襲われる。が 違うのだ、前進している、速く、そして ほんのわずかの間に3速、4速と変速し、それからあなたが考えている通り もう5速。そんなに低いファイナル・ギア比で およそ110mphに到達するまで あっという間だ。今では その騒音は 主に エンジンのインダクションとエクゾーストのもので、“音を聞いて!”、<b>実に、全く本当に 凄い音だ。 </b> スロットル(アクセル)を踏み込んだままにすると どんどん(騒音と共に)スピードが上がる、けど もうすでに感覚が 強烈な虐待を受けているので すぐにこれらのパワフルなブレーキ(4ポット・キャリパーとフロント・ディスク)を踏んでしまう。それから この車には シンクロメッシュ(ギアを合わせるための噛合い装置)がないので シフト・ダウンするときのダブル・クラッチの際 アクセルをプッと踏んで ギアを合わせることが必要ということを忘れないで。そう、これは あなたが全く知らない通り 普通のミニではないのだ。この1380、16バルブ・DOHC ウェーバー・フュエル・インジェクションの160馬力エンジンは ロード・カーとして得られる限りのものが 取り入れられ必要とされている。これは ちょっと買い物に出かけるために使う車ではない。実際、 私はこの車を実用車としての乗物の分類に入れることはできない。それは すざましく面白い、そう、 だから あなたがよっぽど ミニにぞっこんで 裕福なマニアでもない限り、この車のことは 忘れたほうがいい。このミニ ホット ロッドにかかる費用で BMW M3 カブリオレの新車 或いはランジ ローバー 46の新車が手に入るのだから。もしくは もしあなたが本当にミニが好きなのなら.........
トム スチュワート