もう、すっかりオフィスでは絶滅してしまったタイプライターです。
それどころか、タイプライター、しかも手動式のを使った経験のある方が
寧ろ珍しくなってきているのかもしれません。
私はしっかり、その珍しい方の部類に入ります。
使用経験者には分かっていただけると思うのですが、特に左手の小指は慣れるまで大変でした。
手動式の場合、ある程度の力で打ち出さないと、きちんと印字されません。
しかも、ピアノでスタッカートを弾くように、跳ねるような動きにしなければなりません。
さもないと、アームが戻ってくる前に、次のストロークが入ってしまい、まともにタイプ
できなくなってしまうのです。そして、油断していると指が滑ってしまい、キーとキーの間に
小指が入り込んで痛い思いをしてしまう事になります。
更には、右利きの場合だと一番力が弱いであろう左手の小指に、
大事な母音の「a」を任せるという異常さ。
加えて、タイプミスをしたときの面倒くささ。
今から考えると、信じられないくらい不便なものでした。
しかし、それもPCが普及したお蔭で言えることなのでしょう。
もし、PCがなければタイプライターは未だオフィスの必需品であることは確実です。
タイプライターが生活を変えた画期的な機械であったことに間違いはないでしょう。
逆に、もしタイプライターがなければ、PCの入力はどうなっていたんでしょうね。
また、タイプライターの名残は、他のコンピュータ用語にもあります。
例えば、「キャリッジ・リターン(CR)」。コンピュータの世界では改行のことですが、
元々はタイプライターの紙を載せている台を右側に戻すことでした。
あるいは、「ラインフィード(LF)」。元々は紙を次の行に送り出すことですが、
コンピュータの世界では改行の意味になったりもします。
これも、昔のプリンタが電子(機械式)タイプライタをベースに作られていたためですし、
こういうタイプライターがなければ、コンピュータの出力をするのも大変だったでしょう。
色々と思いつくまま書きましたが、いずれにせよ、この手のタイプライターは実用では
ありません。やはり、ディスプレイにするのがベストです。
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