チョコレートカップと言っても、塊のチョコレートを入れる器ではありません。
ホット・チョコレート(ココア)を飲むためのカップです。
ただ、上のような書き方をすると、ホット・チョコレートとココアが同じものに見えて
しまいますが、正確を期するならば違うものと考えた方が良いです。
そもそも、チョコレートは、ヨーロッパに入って来た際、飲み物として広まりました。
そして、その飲み物としてのチョコレートを楽しむための店が最初にできたのはロンドンで、
オープンしたのは1657年。「チョコレート・ハウス」という喫茶店のようなものだったと
言われています。当初は価格も高く、エリート層向けの飲み物でしたが、18世紀までには
一般大衆にまで広がりました。
一方、板チョコが製造できるようになるには、19世紀まで待またなければなりません。
カカオ豆をすりつぶしたカカオマスを、脂肪分(カカオバター)とココアパウダーに
分ける技術が必要だったからです。これに成功したのが、今でもココアのブランドとして
有名なオランダ人のVan Houtenです。つまり、我々が「チョコレート」と言って食べている
固形の代物は、チョコレートが広く口にされるようになってから随分と後に登場したのです。
しかし、その登場以降、「チョコレート」という単語は専ら「固形」の方に使われるように
なりました。確かに美味しいですからね。
そして、食べ物の「チョコ」と飲み物の「チョコ」の区別するために、先輩格であるはずの
飲み物「チョコ」を「ホット・チョコレート」と言うようになった次第です。
ですので、「ココア」と「ホット・チョコレート」は違うのですが、牛乳に溶かす限りに
おいては、溶かす手間と味の違いを考えると「ココア」の方に軍配が上がるのではないかと
思っています。ですので、名前が「チョコレートカップ」でも、そこには拘らず、
このカップでココアをお楽しみいただくのも、一興と思います。
また、ご覧になってお分かりいただける通り、いずれの品も非常に豪華です。
これは、かつてチョコレートが非常に高価であったときの名残と思います。
もし、当時の気分をお楽しみいただくのであれば、ココアとチョコレートをお湯で
溶いて、さらには砂糖をたっぷり入れていただくと良いと思います。
当時の上流階級の人たちは、砂糖を使う事がステータスシンボルでもありましたから。
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