ガイ・フォークス・ナイト

毎年１１月５日は“Guy Fawkes Night ガイ・フォークス・ナイト”と呼ばれる花火大会が　英国各地で開催されます。

2007/11/02

“Guy Fawkes ガイ・フォークス”とは英国の人物名ですが　決して英雄ではありません。それどころか　恐ろしいテロリストで　約400年前の1605年に　国王ジェイムズ1世の暗殺を謀った首謀者なのです。

国王を首長とする英国国教会に対立するカトリック教徒たちの陰謀により企てられたこの計画とは、　国会議事堂の地下室の下までトンネルを堀り　火薬をしかけて、国王ジェイムズ1世の暗殺を謀ったものでした。

しかし　匿名の手紙により事前にばれてガイ・フォークスと共謀者達は逮捕され、処刑されたのです。生き残ったフォークス達は、大逆罪で裁判にかけられ全員が死刑判決を受け　1月30日と31日に絞首刑、四つ裂きなどの死刑が執行され　共謀者の頭や体の部分がウェストミンスターやロンドン中の様々な場所に置かれたそうです。

それ以来、彼等が逮捕された11月5日に、Guy人形を燃やして　盛大に花火をあげて盛り上がるお祭りが　イギリスの伝統行事である　“Guy Fawkes Night ガイ・フォークス・ナイト”なのです。
また何故か英語のguy（ガイ = 男、奴）は、彼の名に由来するということです。

日本では　花火大会とは夏の風物詩ですよね。　私も　花火大会は　暑い夏にカキ氷を食べながら楽しむものと信じていましたが　ここ英国では　夏時間は夜の１１時頃まで明るいので　花火を打ち上げてもちっとも綺麗でないのです。

ですから花火大会を楽しむためには　ちょうど良い時期に“Guy Fawkes Night ガイ・フォークス・ナイト”があるわけです。