英国での自動車免許の取得法”

英国にも「初心者マーク」はあります。
しかし、その意味は日本と大きく異なります。

日本では、仮自動車運転免許証を取得して初めて公道に出ることができます。

そして、本自動車運転免許証を習得したあと、一年間初心者マークである
「若葉マーク」を自動車の前後に張って運転するきまりになっています。

しかし、英国には自動車教習所というものはありません。

実技教習は、いきなり公道から始まります。
そのときに付けるのがLearner（初心者）を意味する、
この「L」いうステッカーです。

これを自動車の前後に貼って練習することが義務付けられています。

となると、「生まれて初めて自動車を運転する人」も「L」を付けて走っているわけです。

この「L」マークをつけた車を見ると、私は恐ろしくてとても近づけません。

さて、イギリスには自動車学校はありますが、教習所というものはありません。
となると、実技は、いきなり公道で練習するということになります。
そのための手順として、まず「運転仮免許証（Provisional driving licence)」を申請します。
それが受理されれば「仮免許書」がもらえ、実技運転ができます。
その場合、助手席に21才以上、運転暦3年以上の人が同乗して運転指導をすること、
そして、初心者であることを示す「L」プレートを車の前・後部に表示しなければなりません。

助手席に同乗して指導してくれる人がいない場合、若しくはきちんとした講習を受けたい人は、ドライビング・インストラクター（いわゆる教習車の出前？）に教習料を払って教えてもらうことになります。これらの教習車は日本の教習所の教習車と同様、非常時に急停止するためのブレーキが助手席にもついているので、初心者にとっては安心だと思います。勿論、インストラクターから講習を受けながら、復習で家族などに同乗してもらい練習する人も多いです。次に必要なものはセオリー・テスト（Theory Test）とよばれる学科試験です。
試験は選択式のものと、シュミレーションのものの二部構成で、
30分間に35題中30題以上の正解で合格となります。

ところで、日本は法や行政制度、あるいは郵便制度などのほか、
交通法規も英国を範としています。このため、自動車の左側通行という
最も基本的な交通ルールだけでなく、交通標識も非常に似ています。
ですので、英国で自動車を運転しても余り違和感は感じないと思います。
とは言え、「ラウンドアバウト」は要注意ですが。
なお、英国では、17歳から運転免許を取得することができます。