イギリスの話 “路上駐車と駐車違反”
イギリスの道路は、国民の税金で賄われているので、「公共のもの」と考えられています。つまり、駐車禁止のサインや、パーキングメーターがないような規制がない場所では、自由に駐車してよいのです。ですから、自動車を購入する際にも、日本で必要な「車庫証明」などありません。自分の家の敷地内にガレージや駐車スペースがない人は、道路に規制がない限りは、自分の家の近くの道路に車を停めることができます(ただし、自動車保険は、少々高くなりますが)。
しかし、その反面、駐車禁止に対する取り締まりは大変厳しく、
違反の度に罰則が重加算されていくので、気をつけなければなりません。
駐車規制-ロード・マーキング
駐車禁止の場所には、「ロード・マーキング(ROAD MARKING)」あります。
まず黄色2本線を引かれたところは、ダブル・イエロー・ライン(DOUBLE YELLOW LINE)と呼ばれています。この場所は完全に駐車禁止で、日曜日や夜中も含めて、どんな場合でも駐車出来ません。ロンドンでは、このイエロー・ダブル・ラインよりもっと厳しいダブル・レッド・ラインもあります。
次にシングル・イエロー・ライン(SINGLE YELLOW LINE)と呼ばれる黄色1本線です。これは一般的に、平日の朝8時から夜6時までが駐車禁止の場所で、それ以外の時間帯や土・日曜日は駐車が許される場所です。但し、カウンシル(行政)によっては、違う時間帯や、土曜日を含むところもあリますから確認が必要です。
何も線が引かれていないところは、基本的には、いつでも駐車してもよい場所です。
パーキング・メーター
英国では、街角にパーキング・メーターが設置されている場所があります。ここではお金をメータに入れれば駐車できますが、時間制限に気をつけなければなりません。常に「トラフィック・ワーデン=Traffic Warden」と呼ばれる駐車違反取締りの警官が見回りしていますので、5分でも遅れたら罰金を払うことになってしまいます。
駐車規制の制限
下のようなサインボードがある場合、それに従えば駐車可能です。
「月曜日から土曜日までの朝8時から夜6時まで、1時間に限り駐車可能。その後、1時間以内にまた戻って駐車することはできない。その規制以外の日時は駐車可能」
「居住者のみ駐車可能。月曜日から土曜日までの朝8:30~夜6:30までは駐車禁止。」
また、レジデンシャル・パーキング・パーミット(Residencial Parking Pertmit)と言って、近くの住民だけ駐車を許可されるものがあります。ロンドンなどの都市部や、街中の駐車禁止の区域の住民が、家を買うか借りるかした場合に貰える駐車許可です。この許可を貰うためには、売買証明または賃貸契約書を持ってカウンシルに申請に行き、料金を支払います。そうすると駐車許可証がもらえるのですが、それを車のフロント・ウィンドウの見やすいところに貼るか、ケースに入れて見やすい場所に置いておくと、堂々と駐車することができるようになります。お客様などの訪問者にも、その許可証をフロント・ウィンドウに置いてもらえば、駐車違反の心配がなくなります。
駐車の取り締まりと罰金
このように、英国では日本と比べると、路上駐車ができるなど、比較的、駐車しやすい環境にあります。しかし、その反面、駐車違反に対しては、かなり厳しいです。日本で多くみられる「後払い」方式の駐車場ならば、英国でも事情は同じです。時間を気にする必要はなく、出るときに清算すれば良いだけです。しかし、「先払い」でチケットを買った場合には、刻限から5分でも過ぎようものなら、もう自動車のワイパーとフロントガラスの間には「駐車違反切符」が貼られてしまいます。
なお、駐車違反の罰金は、カウンシル(自治体)によって金額が違うようですが、大部分の地域では基本的に£80(ロンドンのチェルシーなどでは£120)です。ただし、14日以内に支払いをすれば、半額になります。
また、車輌をどけない場合は、クランプと呼ばれる車輪を固定してしまう装置を付けられ、それを外すのに、追加で£70払わなければなりません。あるいはレッカーで移動させられることになりますが、その場合、その車輌を保管している場所から出すのに£200、そして保管料が1日に付き£40、請求されることになります。
イギリスの道路は、国民の税金で賄われているので、「公共のもの」と考えられています。つまり、駐車禁止のサインや、パーキングメーターがないような規制がない場所では、自由に駐車してよいのです。ですから、自動車を購入する際にも、日本で必要な「車庫証明」などありません。自分の家の敷地内にガレージや駐車スペースがない人は、道路に規制がない限りは、自分の家の近くの道路に車を停めることができます(ただし、自動車保険は、少々高くなりますが)。しかし、その反面、駐車禁止に対する取り締まりは大変厳しく、
違反の度に罰則が重加算されていくので、気をつけなければなりません。
駐車規制-ロード・マーキング
駐車禁止の場所には、「ロード・マーキング(ROAD MARKING)」あります。
まず黄色2本線を引かれたところは、ダブル・イエロー・ライン(DOUBLE YELLOW LINE)と呼ばれています。この場所は完全に駐車禁止で、日曜日や夜中も含めて、どんな場合でも駐車出来ません。ロンドンでは、このイエロー・ダブル・ラインよりもっと厳しいダブル・レッド・ラインもあります。
次にシングル・イエロー・ライン(SINGLE YELLOW LINE)と呼ばれる黄色1本線です。これは一般的に、平日の朝8時から夜6時までが駐車禁止の場所で、それ以外の時間帯や土・日曜日は駐車が許される場所です。但し、カウンシル(行政)によっては、違う時間帯や、土曜日を含むところもあリますから確認が必要です。
何も線が引かれていないところは、基本的には、いつでも駐車してもよい場所です。
パーキング・メーター
英国では、街角にパーキング・メーターが設置されている場所があります。ここではお金をメータに入れれば駐車できますが、時間制限に気をつけなければなりません。常に「トラフィック・ワーデン=Traffic Warden」と呼ばれる駐車違反取締りの警官が見回りしていますので、5分でも遅れたら罰金を払うことになってしまいます。
駐車規制の制限
下のようなサインボードがある場合、それに従えば駐車可能です。
「月曜日から土曜日までの朝8時から夜6時まで、1時間に限り駐車可能。その後、1時間以内にまた戻って駐車することはできない。その規制以外の日時は駐車可能」
「居住者のみ駐車可能。月曜日から土曜日までの朝8:30~夜6:30までは駐車禁止。」
また、レジデンシャル・パーキング・パーミット(Residencial Parking Pertmit)と言って、近くの住民だけ駐車を許可されるものがあります。ロンドンなどの都市部や、街中の駐車禁止の区域の住民が、家を買うか借りるかした場合に貰える駐車許可です。この許可を貰うためには、売買証明または賃貸契約書を持ってカウンシルに申請に行き、料金を支払います。そうすると駐車許可証がもらえるのですが、それを車のフロント・ウィンドウの見やすいところに貼るか、ケースに入れて見やすい場所に置いておくと、堂々と駐車することができるようになります。お客様などの訪問者にも、その許可証をフロント・ウィンドウに置いてもらえば、駐車違反の心配がなくなります。
駐車の取り締まりと罰金
このように、英国では日本と比べると、路上駐車ができるなど、比較的、駐車しやすい環境にあります。しかし、その反面、駐車違反に対しては、かなり厳しいです。日本で多くみられる「後払い」方式の駐車場ならば、英国でも事情は同じです。時間を気にする必要はなく、出るときに清算すれば良いだけです。しかし、「先払い」でチケットを買った場合には、刻限から5分でも過ぎようものなら、もう自動車のワイパーとフロントガラスの間には「駐車違反切符」が貼られてしまいます。
なお、駐車違反の罰金は、カウンシル(自治体)によって金額が違うようですが、大部分の地域では基本的に£80(ロンドンのチェルシーなどでは£120)です。ただし、14日以内に支払いをすれば、半額になります。
また、車輌をどけない場合は、クランプと呼ばれる車輪を固定してしまう装置を付けられ、それを外すのに、追加で£70払わなければなりません。あるいはレッカーで移動させられることになりますが、その場合、その車輌を保管している場所から出すのに£200、そして保管料が1日に付き£40、請求されることになります。