アンティーク/ レストアのご紹介 1.チェア(6)
今回は ビクトリア期(1800年代後半)
6脚セットのダイニング・チェアの張替えです
(木枠)はしっかりしていて 全くがたも無かったのですが ビクトリア時代後期から1900年初頭のものと思われる時代から使われていたシートはさすがに くたびれかけていました。
どうやら Webbing(ウェビング)が寿命だったようです。
すべてのものを木枠からはずし、ストレッチャーを使って 新しい帯ひもで Webbing(ウェビング)しなおします。
その上に コイルスプリングを乗せます。
この際 スプリングが下手っている場合は新しいものと交換します。
コイルスプリングを 土台の帯ひもに縫い付けた後、 麻紐を使って木枠と固定させ、その上にヘッションをかぶせ 上からもスプリングに縫い付けて 固定させます。
「英国伝統のイス張替え技法 Upholstery」
と同様 張っていきます。
この椅子は ふんだんにホーズヘアが使われており クッション代わりの物にもホース・ヘアが使われていました。最高級のダイニング・チェアだったことがわかります。
トップ・カバーは きれいに手入れしなおし、ウッド・フレームもレストアして完成です。