アンティーク/ レストアのご紹介 1.チェア(5)


アンティーク/ レストアのご紹介 1.チェア(5)

このペアの椅子はレストア前と後では、すっかり変身しました。
背もたれの部分を籐の編みこみから、クッション入りの布地に変更してみたのです。

 

英国アンティークの魅力

レストア前は、こういう状態でした。2脚セットのものでしたが、そのうちの1脚の背もたれの部分のCane(ケーン=籐で編まれたもの)が破れていましたので、それを補修するよりも、Upholstery(アポルスタリー=詰め物を入れて張り上げる技法)のほうが、背中があたる部分が快適かと思い、もう1脚の椅子は全く破れはなかったにもかかわらず、思い切って2脚ともやり直すことにしました。

椅子の張替え方

これは機械で編まれたCane(ケーン=籐で編まれたもの)です。手作業で編みなおすと、結構な手間がかかるので普通のレストアではこのシートを使い、色を合わせて仕上げるのが通常です。 勿論、オリジナルのアンテーイークのものは、手編みですよ。

椅子の張替え方

もたれの部分のCane(ケーン=籐で編まれたもの)を取り除き、Webbing(ウェビング=帯ひもを組む)を使い、Hessian(ヘッシャン=上質のジュートを平織りにした厚地の布)を用いて、Cotton Felt(コットン・フェルト)とPolyester(ポリエスター)の詰め物を入れて、張り上げました。

椅子の張替え方

後ろ部分です。

椅子の張替え方

シート部分も、張りなおして出来上がりです。

椅子の張替え方