イギリスの話 “優先順位”
英国の道路では、まず、人が優先です。
次に、「馬」に乗った人です。
そして、自転車(バイク)です。
つまり、弱いもの順です。
(なお、英語では「Bicycle」を短縮して「バイク」と呼びます。
日本語の「バイク」はエンジン付きの2輪車の事を言うので、
英語では「モーターバイク」です。)
ですから、人が歩くのが遅かったり、自転車がノロかったり、馬が悠々と歩いていても、
自動車に乗ったドライバーはクラクションを鳴らしてはいけません。
そんなことをしようものなら、たちまち非難の的となります。
横断歩道
英国には、主な交差点システムが「ラウンドアバウト」なため、信号はほとんどありません。ですから街中などには歩行者のための、ゼブラ・クロッシング(Zebra Crossing)という横断歩道があります。横断歩道の前後には、日本では菱形が描かれていますが、英国ではジグザグ模様が描かれているので、「Zigzag Zebra」と呼ばれることもあります。
日本の歩行者用信号に当たるサインは、白と黒に塗られた柱の上に取り付けられた黄色の球です。これが点灯しているときには、ドライバーは必ず停車しなければなりません。
日本でも「歩行者優先」ではありますが、残念ながら必ずしも徹底されておらず、横断歩道で待っている人がいても信号がない限りは「自動車優先」のようなところがあります。しかし、英国では「歩行者優先」が徹底されています。なので、歩行者が道を渡ろうとしていたら必ず車を停車しなければなりません。英国をドライブしようとする人は、特に注意が必要です。、
自転車
英国では、自転車の運転は自動車のルールとまったく同じです。(ただし、モーターウェイは走れません。)ですから、左側通行で、「一方通行」や、「ラウンドアバウト(roundabout)」も自動車と同様の交通法規を守らなければなりません。勿論、歩道での乗り入れは禁止です。歩道上では、自転車から降りて押さなければなりません。
英国では一般の道路でも、自動車はとてもスピードを出しています。このため、安全に自転車に乗るためには、とにかく服装は目立つように、黄色い蛍光色の衣類やタスキなどを身に付けるようにします。ペダルなどにつける蛍光グッズやライトは勿論、必需品ですし、頭を守るヘルメットも必ず着用します。曲がるときは、その方向の手を伸ばして右折か左折かをはっきりと後続車に知らせ、ラウンドアバウトは自動車と一緒に走り抜けなければならないので特に注意が必要です。
このため、イギリスでは自転車の乗り方に対する教育も徹底されています。各行政が小学校の高学年の児童を対象に、無料で「Cycling Proficiency」という交通法規と自転車の道路での教習を、6週間にわたって行っているのです。
ところで、英国では自転車の盗難が非常に多いので、駐輪の際は、なるべく安全な場所に、頑丈なロックで鉄柵などにしっかりとくくりつけ、取り外しが可能なライトなどはできるだけ外して持っていくなどの防犯対策が必要です。
...ということで、日本のように子供や買い物袋を自転車の前や後に乗せて乗っている人は皆無です。しかし、サイクリング・ロードなど、自転車専用のレーンもある所もあり、遊歩道など子供や大人もサイクリングで楽しめる場所も充実しています。
子供を守るロリポップ・レディ
英語で、「ロリポップ・Lollypop」とは、日本の「ペコちゃんキャンディー」のような丸い棒付きキャンディーのことです。このロリポップにレディが付いた「ロリポップ レディ・Lollypop lady」とは、いったいどのような女性かといいますと、そんなに意味の深い物ではありません。英国では「止まれ」と書いた丸い標識に、持つ棒がついたものが、棒のついた飴に似ているので、その交通標識を持った女性のことを、一般的にそう呼んでいるのです。学校の前の横断歩道に立って、登下校の子供たちが安全に道路を渡るよう見守るのが役目ですので、日本でいうところの「緑のおばさん」の英国版といったところです。
英国の道路では、まず、人が優先です。
次に、「馬」に乗った人です。
そして、自転車(バイク)です。
つまり、弱いもの順です。
(なお、英語では「Bicycle」を短縮して「バイク」と呼びます。
日本語の「バイク」はエンジン付きの2輪車の事を言うので、
英語では「モーターバイク」です。)
ですから、人が歩くのが遅かったり、自転車がノロかったり、馬が悠々と歩いていても、
自動車に乗ったドライバーはクラクションを鳴らしてはいけません。
そんなことをしようものなら、たちまち非難の的となります。
横断歩道
英国には、主な交差点システムが「ラウンドアバウト」なため、信号はほとんどありません。ですから街中などには歩行者のための、ゼブラ・クロッシング(Zebra Crossing)という横断歩道があります。横断歩道の前後には、日本では菱形が描かれていますが、英国ではジグザグ模様が描かれているので、「Zigzag Zebra」と呼ばれることもあります。
日本の歩行者用信号に当たるサインは、白と黒に塗られた柱の上に取り付けられた黄色の球です。これが点灯しているときには、ドライバーは必ず停車しなければなりません。
日本でも「歩行者優先」ではありますが、残念ながら必ずしも徹底されておらず、横断歩道で待っている人がいても信号がない限りは「自動車優先」のようなところがあります。しかし、英国では「歩行者優先」が徹底されています。なので、歩行者が道を渡ろうとしていたら必ず車を停車しなければなりません。英国をドライブしようとする人は、特に注意が必要です。
自転車
英国では、自転車の運転は自動車のルールとまったく同じです。(ただし、モーターウェイは走れません。)ですから、左側通行で、「一方通行」や、「ラウンドアバウト(roundabout)」も自動車と同様の交通法規を守らなければなりません。勿論、歩道での乗り入れは禁止です。歩道上では、自転車から降りて押さなければなりません。
英国では一般の道路でも、自動車はとてもスピードを出しています。このため、安全に自転車に乗るためには、とにかく服装は目立つように、黄色い蛍光色の衣類やタスキなどを身に付けるようにします。ペダルなどにつける蛍光グッズやライトは勿論、必需品ですし、頭を守るヘルメットも必ず着用します。曲がるときは、その方向の手を伸ばして右折か左折かをはっきりと後続車に知らせ、ラウンドアバウトは自動車と一緒に走り抜けなければならないので特に注意が必要です。
このため、イギリスでは自転車の乗り方に対する教育も徹底されています。各行政が小学校の高学年の児童を対象に、無料で「Cycling Proficiency」という交通法規と自転車の道路での教習を、6週間にわたって行っているのです。
ところで、英国では自転車の盗難が非常に多いので、駐輪の際は、なるべく安全な場所に、頑丈なロックで鉄柵などにしっかりとくくりつけ、取り外しが可能なライトなどはできるだけ外して持っていくなどの防犯対策が必要です。
...ということで、日本のように子供や買い物袋を自転車の前や後に乗せて乗っている人は皆無です。しかし、サイクリング・ロードなど、自転車専用のレーンもある所もあり、遊歩道など子供や大人もサイクリングで楽しめる場所も充実しています。
子供を守るロリポップ・レディ
英語で、「ロリポップ・Lollypop」とは、日本の「ペコちゃんキャンディー」のような丸い棒付きキャンディーのことです。このロリポップにレディが付いた「ロリポップ レディ・Lollypop lady」とは、いったいどのような女性かといいますと、そんなに意味の深い物ではありません。英国では「止まれ」と書いた丸い標識に、持つ棒がついたものが、棒のついた飴に似ているので、その交通標識を持った女性のことを、一般的にそう呼んでいるのです。学校の前の横断歩道に立って、登下校の子供たちが安全に道路を渡るよう見守るのが役目ですので、日本でいうところの「緑のおばさん」の英国版といったところです。